自動販売機でもHACCP義務化?

そうなんです。自動販売機もHACCP義務化の対象です。
正確には、自動販売機の中でも「コップ販売式自動販売機」で「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」が義務化されます。
コップ販売式自動販売機とは、オフィスビルやショッピングモール、サービスエリアなどでよく見かける以下のような自動販売機です。

コップ販売式自動販売機
コップ販売式自動販売機の商品の取り出し口

一般的な自動販売機の場合、缶やペットボトルの飲み物は、食品工場で生産されますので、衛生管理の範囲は工場内となり、最終製品(缶、ペットボトル飲料)を販売まで保管するだけの自動販売機は、HACCPによる衛生管理は求められていません。
缶・ペットボトル飲料は常温でも内部については菌の増殖は、発生しないでしょうから、自動販売機の冷・温は、温度管理として考えなくてよいということなんでしょうね。

一方、コップ販売式自動販売機の場合、自動販売機の内部で原料と水が混ぜられ、紙コップに製品(飲料水)が充填されます。コップ販売式自動販売機は、それ自体がコンパクトな食品製造工場のようなものです。製造工程は、ほぼ全て(原材料の補充を除く)自動化されていますが、原材料の補充は、人の手で行いますので、自動販売機の内部を汚染してしまうリスクがあります。そのため、自動販売機の内部を汚染しないための衛生管理がとても重要になります。

コップ販売式自動販売機の衛生管理について

1.スタッフが定期的に巡回し、洗浄・殺菌を実施

スタッフ(ルートセールス、サニテーションクルー)が定期的に巡回し、原材料の補充、機械の点検、洗浄・殺菌を実施しています。

2.オートサニテーション機能による自動洗浄

最近のコップ販売式自動販売機は、オートサニテーション機能が実装されていて、
夜間などに自動洗浄を行っていますので、内部は衛生的に保たれています。

HACCP義務化で、具体的にやること

注目すべきは、飲食店やホテル・旅館業のHACCPの考え方を取り入れた衛生管理では、2つの計画(一般衛生管理計画、重要管理計画)がありましたが、コップ販売式自動販売機のHACCPの考え方を取り入れた衛生管理では、計画は1つ(衛生管理計画)です。コップ販売式自動販売機のHACCPの考え方を取り入れた衛生管理では、2種類の衛生管理実施記録をルートセールス、サニテーションクルーがそれぞれ自動販売機単位で記録することが求められています。

1.「衛生管理計画」を作成する

「衛生管理計画」を作成します。項目は以下の通りです。
飲食店やホテル・旅館業の一般衛生管理項目とはかなり違うものになっています。

(1)食品取扱者の管理
(2)自動販売機の管理
(3)水の管理
(4)食品の管理
(5)表示の確認
(6)設置場所の管理
(7)排水・廃棄物の管理
(8)動作確認

2.「衛生管理実施記録(ルートセールス用」を定期的につける

ルートセールスが巡回時に、自動販売機単位で「衛生管理実施記録」をつける。

3.「衛生管理実施記録(サニテーションクルー用)」を定期的につける

サニテーションクルーが巡回時に、自動販売機単位で「衛生管理実施記録」をつける。

手引書が公開されました

2020年1月23日に日本自動販売協会が「コップ販売式自動販売機の取扱事業者のためのHACCP の考え方を取り入れた衛生管理の手引書」を公開しました。
詳しくは、この手引書をご確認ください。




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