ウイルス撃退に欠かせない免疫力と抵抗力
■免疫力・・・体内に入ったウイルスや細菌、異物などから自分自身の体を守る力。
■抵抗力・・・病気や病原体、環境の悪化などに耐え、健康を保ちつづける力。
※デジタル大辞泉(小学館)参照
ウイルスは抵抗力が落ちた体に感染します。特に感染力が非常に強いインフルエンザウイルスは、乾燥、低温下で体力が低下して抵抗力が弱っている冬に猛威をふるいます。来る冬に備え、免疫力や抵抗力を高め、ウイルスと戦うからだの免疫システムを強化していきましょう!
抵抗力や免疫力を高める栄養素
タンパク質
タンパク質は、筋肉や臓器など体を構成する最も重要な成分で、酵素・ホルモン・免疫抗体などの原料にもなります。タンパク質が不足すると体力や免疫力が低下してしまいます。
★タンパク質源となる食品:肉、魚介、大豆製品、卵、乳製品
”秋の味覚”アジやサンマなどで良質なタンパク質を摂取してみてはいかがでしょうか。
ビタミンC
ビタミンCは、有害な活性酸素から細胞を守る抗酸化ビタミンです。免疫機能を高めたり、コラーゲンの生成を促したり体のあらゆるところで活躍します。
★ビタミンCの豊富な食品:果実類、野菜類、いも及びでん粉類
これからの季節、たくさんの果物が旬をむかえますね!また、水に溶けやすく熱に弱いビタミンCですが、さつまいもなどはでんぷんによりビタミンCが保護されているため調理工程で分解されにくいです。バランスよく様々な食品でビタミンCを摂取してみてください。
粘膜を保護する栄養素
ビタミンA
ビタミンAは、皮膚や粘膜、目の健康を維持するために不可欠なビタミンで、抗酸化力を持つことでも注目されています。ビタミンAが欠乏すると皮膚や呼吸器の粘膜が弱くなり、感染症にかかりやすくなります。
※ちなみに…
緑黄色野菜の色素成分であるβ-カロテンは、吸収されるときに小腸壁で酵素によってビタミンAに変換されるのでビタミンA前駆体と呼ばれ、ビタミンAの仲間に分類されます。
★ビタミンAを多く含む食品:肉類、魚類、野菜類など
ことわざに「冬至の日にかぼちゃ食べると風邪をひかない」とあるように、かぼちゃにはβ-カロテンが豊富に含まれています。また、抗酸化成分であるビタミンCやEも含まれており、食物繊維も豊富です。
腸内環境を整える
口からは食物以外に、さまざまな細菌やウイルスなどが体内に入ってきます。腸はこれらの外敵をそのまま体内に取り込まないように防御してくれています。
腸を元気にすることで免疫力を高めましょう。
★発酵食品を食べる
ヨーグルト、乳酸菌飲料、チーズ、納豆、ぬか漬け、味噌、醤油、キムチなど
★食物繊維が多く含まれている食品を食べる
ごぼう、かぼちゃ、いも類、キノコ類など
まとめ
ウイルス撃退に欠かせない免疫力と抵抗力をつけるために・・・
- 抵抗力や免疫力を高める
肉や魚、卵、大豆製品などに多く含まれるタンパク質源
果物や野菜などに多く含まれるビタミンC - 粘膜を保護する
肉や魚、緑黄色野菜などに多く含まれるビタミンA - 腸内環境を整える
発酵食品を食べる
食物繊維が多く含まれている食品を食べる
バランスの良い食事で、ウイルスに負けないからだをつくっていきましょう!