HACCPに基づく衛生管理の導入において、何よりも、まず必要になるのが、「経営者のコミットメント」と言われています。

HACCP(ハサップ)とは、アメリカのNASAが考案した衛生管理の方法です。万一、宇宙空間で食中毒が発生してしまうと治療もできず、死活問題であることから、食中毒を起こさない為の高度な衛生管理が必要でした。そこで、NASAが考案したのがHACCPです。
製造工程のどの段階で、どのような対策を講じれば危害要因を管理(消滅、許容レベルまで減少)できるかを検討し、その工程(重要管理点)を定めます。そして、この重要管理点に対する管理基準や基準の測定法などを定め、測定した値を記録します。これを継続的に実施することが製品の安全を確保する科学的な衛生管理の方法です。この手法は、国連食糧農業機関(FAO: Food and Agriculture Organization)と世界保健機関(WHO: World Health Organization)の合同機関であるコーデックス委員会から示され、各国にその採用を推奨している国際的に認められたものです。
HACCPに基づく衛生管理とは、CodexのHACCP「7原則12手順」に基づいた国際標準の衛生管理のことです。通常、HACCPと言ったら国際標準の「HACCPに基づく衛生管理(基準A)」のことを指します。

経営者のコミットメントとは?

コミットメントとは、「決意」を意味する言葉です。つまり、
経営者のコミットメントとは、経営者がHACCPへの取り組みについて
「やる気、決意」を表明する「声明文」ということです。

経営者のコミットメントが必要な理由

1.従業員のモチベーションの維持

HACCPの導入は、大きな労力がかかり、従業員へある程度の負担がかかることは否定できません。経営者が、もし「HACCPについては、あとは任せた、宜しく!」と従業員へ丸投げしてしまうと、従業員へ大きなの負担・プレッシャーがかかってしまいます。この状態は、メンタル的にも非常によくありません。

HACCPを成功させるには、経営者が、正しくHACCP(知識、大変さ)を理解し、それに取り組む従業員を正しく評価することできるかがポイントになります。
つまり、経営者を含め、従業員全員で取り組む風土を作ることが、大切です。

2.必要な権限が与えられないことがある

経営者のHACCPへの理解が不足している為に、主にHACCPチームメンバーなどの主要メンバーに、HACCPの導入・運用に必要な権限が与えられず、業務の遂行に遅れが生じたり、効率的な運用ができないといった問題が生じることがあります。

3.正しい経営判断ができないことがある

経営者がHACCPにかける労力と得られるメリットの費用対効果を正確に認識できず、様々な経営判断に遅れが生じることがあります。




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