冬も本番となり、寒さ、空気の乾燥が厳しい季節となりました。
空気の乾燥対策として、飲食店やご家庭でも加湿器をお使いの方も多いかと思います。そこで、加湿器(超音波噴霧器)を使用したお勧めのウィルス対策がありますので、ご紹介したいと思います。

次亜塩素酸水を使用した空間除菌

次亜塩素酸水(塩酸または食塩水を電気分解して生成された物)を、20~50ppmに薄めたものを加湿器のタンクに加えることにより、部屋全体の空間除菌を行うことができます。さらに、加湿器のタンク内も次亜塩素酸水によって殺菌されますので、カビの発生を防ぐことができますので、加湿器のメンテナンスという点でもラクになります。
近年、風邪やインフルエンザなどのウィルス対策として、幼稚園や小学校で導入されるなど注目されています。

優れた殺菌・消臭効果、さらに花粉症対策も

次亜塩素酸水は、HACCPを導入している施設(食品工場や飲食店)では、よく使用されている除菌水で、ノロウイルスやインフルエンザウイルスに高い殺菌・消臭効果があります。トイレやタバコの臭いも臭いの元から分解するので、消臭効果が高くお勧めです。さらに嬉しいのが、花粉などのアレルギー物質を除去することができます。また、弱酸性で人体に優しく、安心して使うことができます。

HACCP(ハサップ)とは、アメリカのNASAが考案した衛生管理の方法です。万一、宇宙空間で食中毒が発生してしまうと治療もできず、死活問題であることから、食中毒を起こさない為の高度な衛生管理が必要でした。そこで、NASAが考案したのがHACCPです。
製造工程のどの段階で、どのような対策を講じれば危害要因を管理(消滅、許容レベルまで減少)できるかを検討し、その工程(重要管理点)を定めます。そして、この重要管理点に対する管理基準や基準の測定法などを定め、測定した値を記録します。これを継続的に実施することが製品の安全を確保する科学的な衛生管理の方法です。この手法は、国連食糧農業機関(FAO: Food and Agriculture Organization)と世界保健機関(WHO: World Health Organization)の合同機関であるコーデックス委員会から示され、各国にその採用を推奨している国際的に認められたものです。

私は、自宅で加湿器だけでなく、スプレーに次亜塩素酸水を希釈したもの(濃度は用途によります)を入れ、日常的に使用しています。例えば、

・靴、靴箱の消臭
・上着、コートのアレルゲン除去・消臭
・トイレ、ドアノブの消臭・殺菌
・お風呂の浴槽や壁の殺菌(カビ対策)
など、色々活躍しています。
金属製の製品に使用するとサビてしまうことがあるようですので、使用しないようにしましょう。

次亜塩素酸ナトリウムとは違うので注意

次亜塩素酸ナトリウムは、人体に悪影響を及ぼしますので、間違っても加湿器に入れないようご注意ください。




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