食品の安全を確保していく上で「5S活動」は基本となります。
5Sがきちんと機能していないとHACCPは有効に機能しません。
※5S:「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「習慣」

5Sとは(毎日の欠かせない活動)

  1. 整 理
    要らない物を撤去する。
  2. 整 頓
    置く場所を決め、管理する。
  3. 清 掃
    汚れがない状況にする。
  4. 清 潔
    整理、整頓、清掃ができていて、綺麗な状態を保つ。
  5. 習 慣
    ルールを伝え、ルール通りに実施することを習慣化する。

5S活動の進め方

1.方針の決定

5S活動を進めていく前に方針を明確にする!
※方針:5S活動を導入する決意と5S活動を通じて得たい効果

2.チームの結成

5S活動を円滑に運用するためにチームを結成する。
■「主要メンバー」:チームの中心となる
 …リーダーを選任
 …導入と運用を行う
 …問題点の洗い出しや改善の進捗状況確認。
 …改善方法の評価。
■「実務メンバー」:活動が主となる
 …状況に応じてグループ単位とすると良い
 …改善活動を行う
 …問題点の改善。

グループ分けができたら、全従業員の前で5S活動の導入の目的、方針を伝え、メンバーを発表。
このことにより、全社による活動として周知でき、意識を統一することができる。

3.点検

リーダーは定期的に巡回をして、5S活動に問題がないかよく点検する。
不具合箇所は写真撮影すると改善後と比較できて良い。

■ポイント
<整 理>
必要以上に器具類がある。場内使用禁止物の持ち込みがある。製造に関係ないものがある。私物が持ち込まれている。(プラスチック片、ちぎれたテープや紙なども)

<整 頓>
ちらかっている、物の置場が表示されていない。

<清 掃>
汚れている、食品の残渣がある、カビが生えている、虫の発生が確認される、クモの巣があるなど。

<清 潔>
上記 3 項目の状態が適切に保たれているか?また、目に見えない菌の汚染防止対策の状態も確認する。

5S活動を再度確認し、HACCPにも活かしていきましょう!!

(参考 / 引用)
製造環境整備は5S活動で実践! | 厚生労働省