日本国内におけるHACCPの認定・認証は、一つではなく、複数の認定・認証機関が存在します。HACCPの認定・認証とは、自社のHACCPによる衛生管理が正しく運用できていることを第三者の認定・認証機関から評価してもらう制度です。合格した事業者は、認定・認証機関から認定証及び認定マークが与えられます。

HACCP(ハサップ)とは、アメリカのNASAが考案した衛生管理の方法です。万一、宇宙空間で食中毒が発生してしまうと治療もできず、死活問題であることから、食中毒を起こさない為の高度な衛生管理が必要でした。そこで、NASAが考案したのがHACCPです。
製造工程のどの段階で、どのような対策を講じれば危害要因を管理(消滅、許容レベルまで減少)できるかを検討し、その工程(重要管理点)を定めます。そして、この重要管理点に対する管理基準や基準の測定法などを定め、測定した値を記録します。これを継続的に実施することが製品の安全を確保する科学的な衛生管理の方法です。この手法は、国連食糧農業機関(FAO: Food and Agriculture Organization)と世界保健機関(WHO: World Health Organization)の合同機関であるコーデックス委員会から示され、各国にその採用を推奨している国際的に認められたものです。

国内のHACCP認定・認証機関

① 総合衛生管理製造過程(通称:マル総)
厚生労働省が食品衛生法によって定めている国内で唯一、厚生労働大臣が承認するHACCP認証です。
対象品目が
・乳
・乳製品
・清涼飲料水
・食肉製品
・魚肉練り製品
・容器包装詰加圧加熱殺菌食品(レトルト食品)
の6種類に限られています。

② 業界団体認証
各業界団体がHACCPの考え方を取り入れ、独自の衛生管理基準を定めた認証を実施しています。その業界・業種に合わせて、HACCPを導入しやすいように手引書やマニュアルを発行しています。

【指定認定機関(高度化基準・認定業務規程)一覧】
http://www.maff.go.jp/j/shokusan/sanki/haccp/h_nintei/

③ 自治体HACCP(地域認定HACCP)
各自治体(都道府県や政令指定都市など)が独自で定めたHACCP認証で、比較的認証取得のコストを抑えられることから、中小企業でも取得しやすいと言われています。

④ 民間認証機関
民間のHACCP認証の数はとても多く、多種多様です。
一般的な特徴としては、フードチェ―ン全体が適用範囲となるものや、他の認定・認証機関では、認証事例のない業種や製品が多いです。
主な認証団体としては、
・ISO22000
・FSSC22000
・ISO9001/2008
・SQF2000/HACCP
・SGSHACCP
・IQFSI認証
があります。

HACCPの考え方を取り入れた衛生管理(基準B)の認定・認証

HACCPの認定・認証というと、食品製造業や中規模以上の食品事業者向けのHACCPに基づく衛生管理(基準A)の為のものと思われる方も多いと思いますが、一般飲食店を含む全ての食品事業者におけるHACCPの制度化に伴い、HACCPの考え方を取り入れた衛生管理(基準B)に相当するレベルの衛生管理の認定・認証を行う機関・自治体が増えてきました。

HACCPに基づく衛生管理とは、CodexのHACCP「7原則12手順」に基づいた国際標準の衛生管理のことです。通常、HACCPと言ったら国際標準の「HACCPに基づく衛生管理(基準A)」のことを指します。
HACCPの考え方を取り入れた衛生管理とは、
厚生労働省がHACCPの制度化に伴い、新たに設けた日本独自のHACCP基準で、HACCPの考え方を踏襲しながらも、一般飲食店や小規模事業者が取り組みやすい簡易的なHACCPです。

【HACCPの考え方を取り入れた衛生管理(基準B)の認定・認証を行う機関】

等、その他多数あります。 今後も暫くの間、増えていくのではないかと思います。上記いずれかの認定を受ける(合格する)と認定マークやステッカーが貰えますので飲食店等のお店であれば、店内に掲示すると良いと思います。

簡単にHACCPについて知りたい方はこちら




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