結論を言えば、かなりリスクのある食べ物だと思います。
生で食べるのであれば、覚悟を持って、体調が良い時に食べましょう。

カキにあたる原因としては、
・貝毒(有毒プランクトンを貝が摂取し、毒性を体内に蓄えてしまう)
・腸炎ビブリオ菌による食中毒
・ノロウイルスによる食中毒
・カキに対するアレルギー反応
・亜鉛の過剰摂取した状態でかきを食べることによる体調不良
など、結構色々あるんですが、中でも多いのがノロウイルスです。

カキにあたる人のほとんどが、生で食べるか加熱不足のカキを食べてしまうのが原因です。腸炎ビブリオ菌や、ノロウィルスについては加熱していれば安心です。貝毒については加熱しても毒性が消えることはありません。
アレルギーはカキの中に含まれるトロポミオンという成分が原因ですが、アナフィラキシーショックが怖いです。

日本のカキは浄化している

カキは、1日に200Lの海水を取り込み、その海水に含まれる菌や不純物がろ過されるような形で内臓に蓄積されています。これらの菌や不純物を取り除く為に、「浄化」を行っています。
まず、紫外線またはオゾンを使用し、海水を無菌状態にし、その海水を浄化用の水槽に送り込みます。この水槽でカキ飼育すると8~12時間程で、全ての菌や不純物を吐き出します。吐き出した汚水は水槽の底のパイプに流れるように工夫してあるので、汚水を再び取り込むことはありません。また、陸揚げ時、出荷時は、次亜塩素水などの殺菌水でカキの表面を洗浄殺菌を行っています。
一見、徹底的に衛生管理できているようにも見えますが、
最終製品の抜き取り検査で出荷前のカキの包装されているパックの一部を検査(
貝毒やノロウイルスが含まれていないことを確認)すると、1つだけノロウィルスに汚染されているということがあるようです。
最終製品の一部を検査して大丈夫だったからと言って、残り全部も安全とは言えないが、かと言って全部検査することは、現実的ではないということで、現状どうしようもないということなんでしょうか。。。

ちなみに私にHACCPを指導してくださった先生は、カキは生では絶対食べないと仰っていました。そもそも食品にゼロリスクはないが、それでもやはりリスクが高いということでした。近い将来、科学的に安全性が担保され、安心して生がきが食べれるようになることを願っています。

HACCP(ハサップ)とは、アメリカのNASAが考案した衛生管理の方法です。万一、宇宙空間で食中毒が発生してしまうと治療もできず、死活問題であることから、食中毒を起こさない為の高度な衛生管理が必要でした。そこで、NASAが考案したのがHACCPです。
製造工程のどの段階で、どのような対策を講じれば危害要因を管理(消滅、許容レベルまで減少)できるかを検討し、その工程(重要管理点)を定めます。そして、この重要管理点に対する管理基準や基準の測定法などを定め、測定した値を記録します。これを継続的に実施することが製品の安全を確保する科学的な衛生管理の方法です。この手法は、国連食糧農業機関(FAO: Food and Agriculture Organization)と世界保健機関(WHO: World Health Organization)の合同機関であるコーデックス委員会から示され、各国にその採用を推奨している国際的に認められたものです。

余談ですが

10年程前の話になりますが、
ニュージーランドの南島最南端にあるブラフという町に行きました。
この町は、ブラフ・オイスターというカキが有名で秋から冬にあたる3~8月の期間限定で食べることができます。
ブラフ・オイスターは年間の収穫量が制限されている希少種で、幻のカキとも呼ばれています。当時、HACCPの事など微塵も知らない私は、
ブラフの有名観光スポット「スターリングポイント」の近くにある「Lands End」というレストランでブラフ・オイスターを臆することなく生で頂きました。

ブラフの観光スポット「スターリングポイント」
「Lands End」のブラフ・オイスター

味付けはシンプルにレモン汁で、味もクセが無くとてもクリーミーでまさに海のミルク!
確かに幻のカキと呼ばれるだけのことはあり、美味しかったです!
しかし、当時のブラフには、どう考えても日本のような「浄化」の為の設備もなく、漁船から収穫したカキをそのままレストランに提供している感じでしたが、今思えば、生ブラフ・オイスターは、相当ハイリスクだったなと思います。




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