年間計画とは?

主に飲食店向けのHACCPであるHACCPの考え方を取り入れた衛生管理(基準B)の手引書の中で「年間計画」という言葉は登場しません。但し、概念自体が無いということではありません。

HACCPの考え方を取り入れた衛生管理とは、
厚生労働省がHACCPの制度化に伴い、新たに設けた日本独自のHACCP基準で、HACCPの考え方を踏襲しながらも、一般飲食店や小規模事業者が取り組みやすい簡易的なHACCPです。

年間計画とは、年間の衛生管理項目の中で実施頻度が比較的少ないものをまとめたものです。

例えば、
・衛生害虫(そ族)などの駆除
・貯水槽の清掃、水質検査など
・施設の点検
・年次清掃、大掃除
・従業員(社員・アルバイト)への教育、研修
・健康診断、検便などの実施
・温度計の精度確認(校正)
などがあります。

HACCPの考え方を取り入れた衛生管理(基準B)の「一般衛生管理計画」の中に上記のような項目が盛り込まれていれば良いのですが、必須事項ではないということもあり、考慮されていないことが多いです。ちなみに、HACCPに基づく衛生管理(基準A)では、「年間計画書の作成および年間計画の実施記録の保管」は、必須事項となっています。

※ホテル・旅館業向けHACCPの考え方を取り入れた衛生管理(基準B)の手引書には、「年間計画」が盛り込まれています。

「年間計画」という形で文書化はしていなくても、年間計画の多くの項目は、実際に皆さんが既にやっているものばかりなんです。
飲食店やホテル・旅館で言えば、店内や施設内の大掃除や従業員への教育、研修などがそうです。

ただ、これらをなんとなく思いつきでやるのではなく、計画的に確実に実施することが目的となります。具体的に実施することは、

・年間計画表の作成
・年間計画項目実施の記録

です。一般衛生管理や重要管理を実施されてる皆さんにとっては、何ら難しいものではありません。年間計画を立て、実施した際は、誰が、いつ、何をやったのかを明確に残していきます。年間計画以外の一般衛生管理、重要管理にも言えることですが、HACCPの「記録」は「実施の証明」であり、記録がなければ、実施していないものとみなすということが、HACCPの考え方の基本となります。

そして、作成した計画表は、是非、毎年見直しをしてください。
必ず内容を改めなければならない訳ではありません。計画が今のままで本当に良いか、HACCPチームメンバーや従業員と一緒に考え、情報共有することがとても大切です。

年間計画・実施記録もスマホ・タブレットで!

飲食店・ホテル・旅館・中小規模集団給食施設用のHACCP運用支援ツール『ハサログ』を使用すると、スマホやタブレットで簡単に年間計画の作成、記録を行うことができます。
記録データは全てクラウド上に保管され、ペーパーレスな運用が可能になります。

年間計画の予定月に実施されていない場合、画面上に警告表示しますので、実施漏れを防ぐことができます!

年間計画項目登録画面

年間計画一覧画面
年間計画実施の通知

(参考)旅館・ホテルにおけるHACCPの考え方を取り入れた衛生管理手引書 | 厚生労働省




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