新型コロナウイルス感染症拡大による飲食店の営業自粛や外出自粛の影響で、テイクアウトやデリバリーを行っている飲食店が増えているかと思います。
 テイクアウトやデリバリーについては、店内での食事の提供と比較して調理から飲食までに時間がかかるため、これからの季節は気温や湿度の上昇により食中毒のリスクがさらに高まるため、注意が必要になります。

衛生管理を徹底し≪食中毒≫に注意する!

 ※下記、厚生労働省のマニュアルを引用しております。
  (飲食店における持ち帰り・宅配食品の衛生管理等について(その2)

テイクアウトやデリバリーに適したメニュー、容器を

  • 鮮魚介類など生ものの提供は避ける
  • 水分を切る、よく煮詰める、浅い容器に小分けするなど傷みにくい工夫をする

お店の規模や調理能力に見合った提供数に

  • 注文を受けてから調理するなど、食べられるまでの時間を短くする工夫をする
  • 容器詰めは、清潔な場所で行う

加熱が必要な食品は、中心部まで十分に加熱を

  • “半熟”卵や”レア”なお肉の提供は、テイクアウト・デリバリーでは控える

保冷剤、クーラーボックス、冷蔵庫、温蔵庫などを活用する

  • 調理した食品は速やかに10℃以下まで冷ますか、65℃以上で保管する
  • 食中毒菌は、20~50℃の温度帯でよく増えるので注意を!

速やかに食べるよう、お客様にお知らせを

  • 購入した食品は速やかに食べるよう、口頭で、または容器にシールを貼るなどして、お客様に伝える

≪コロナ対策≫
社会的距離確保への留意と物理的接触削減のための創意工夫

 ※下記、一般社団法人日本フードサービス協会のマニュアルを引用しております。
  (新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針(改正)に基づく外食業の事業継続のためのガイドライン

テイクアウトサービス

  • テイクアウトを実施している店舗では、お客様の店内滞留時間を短くするために、事前予約注文を受け付けるなどの仕組みを導入する。
  • テイクアウト客と店内飲食客の動線を区別し、接触を避けるように工夫する。
  • 食中毒等の防止のため、料理は早めに消費するよう、口頭もしくは注意書きを添えてお客様に注意を促す(特に気温の高い時期)。

デリバリーサービス

  • デリバリー担当の配達員と来店客が接触しないように、可能であればデリバリー専用カウンターを設け、両者の動線が重ならないように工夫する。
  • 料理の受渡しは必ず手指を消毒してから行う。
  • 代金が支払い済み(オンライン決済等)で、注文者が希望する場合は、注文者が指定した所に料理を置くなど非接触の受渡しを行う。
  • 配達員は、店舗従業員と同様の健康管理、手洗い等の衛生管理を実践し、マスクを着用する。
  • 配達する料理の容器は、配達員が直に触れないよう袋等に入れ、配達に使用する運搬ボックス等は使用の都度、消毒する。
  • 食中毒等の防止のため、料理は早めに消費するよう、口頭もしくは注意書きを添えてお客様に注意を促す(特に気温の高い時期)。

とても大変な状況が続いていますが、それぞれの店舗の実情に沿った対策で、食中毒等を未然に防いでいきましょう。