三重県伊勢市の飲食店「昭和食堂」で、食事をした客19人が下痢や嘔吐などの症状を訴え、被害を訴えている19人のうち15人からノロウイルスが検出されました。現在は、全員快方に向かっているとのことです。
保健所によれば、12月15日の夜、鶏の唐揚げやミートパスタなどを食べた男女19人(11~48歳)が、食中毒の症状を訴えたということです。真実かどうかは分かりませんが、一部報道によると、12月の繁忙期の為、調理スタッフが体調不良なのに休むことができず、出勤して調理を行ったという。
この調理スタッフからノロウイルスが検出されていて、県は、従業員の手などから料理を介して客へ感染したとみて、22日付けで店を営業禁止処分としました。

こういう事件があると、被害を出してしまったお店が「HACCPやっていなかったのか?それともHACCPやっていたのに起こってしまったのか?」といつも思います。

特に飲食店については、HACCPを導入したからといって、必ずしも「売上UPに直結」しないという現状があり、頭では理解していてもHACCP導入に踏み切れない飲食店や事業者が多いのも事実です。しかし、このような事故を起こして、営業停止になってしまっては、売上UPどころの話ではありませんよね。

HACCPを導入することで、
・食中毒発生率を劇的に下げることができる。
・万一、食中毒が発生したとしても被害を最小限にすることができる。
これは断言できます。

HACCPは、車のシートベルトと同じく「予防的なもの」に過ぎません。
シートベルトしているからといって必ず命が助かるわけではありませんが、
助かる確率は雲泥の差です。

HACCP(ハサップ)とは、アメリカのNASAが考案した衛生管理の方法です。万一、宇宙空間で食中毒が発生してしまうと治療もできず、死活問題であることから、食中毒を起こさない為の高度な衛生管理が必要でした。そこで、NASAが考案したのがHACCPです。
製造工程のどの段階で、どのような対策を講じれば危害要因を管理(消滅、許容レベルまで減少)できるかを検討し、その工程(重要管理点)を定めます。そして、この重要管理点に対する管理基準や基準の測定法などを定め、測定した値を記録します。これを継続的に実施することが製品の安全を確保する科学的な衛生管理の方法です。この手法は、国連食糧農業機関(FAO: Food and Agriculture Organization)と世界保健機関(WHO: World Health Organization)の合同機関であるコーデックス委員会から示され、各国にその採用を推奨している国際的に認められたものです。



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